「マクベス」の長い旅④


2009/10/30
東名を走って、帰宅。
車中、ずっと「国会中継」を聞く。
もちろん、タバコ増税に関しての質疑応答は、ない。
タバコに関しては、与野党は一致と言うわけか?
しかし、鳩山さんなら、許すと思うから不思議だ。
麻生さんの葉巻が懐かしく感じるような時代になるのだろう。

旅にもならない旅だったけれども、何か、懐かしい、追想の旅だった。
あと、何年生きられるのか?
いや、何ヶ月かも知れない。
先のことは、ワカラナイ。
もともと悔いたりはしないと心に決めて、映画作りを始めたので、何事にも、悔いることはないのだけれども、それでも、一抹の寂しさがある。
一抹だけどね。
また、「マクベス」を思い出した。
我がまま放題やってきたマクベスが、手下に裏切られて死んでいくのだけれども、マクベスは、人生を全うした気分だったのではないか?
そんなことを、思った。
仲代さんの言葉ではないけれども、ボクもとっくに、ラストランは、始まっていて、それは、きっと、映画を作り始めた時からだったんだなと思うと、少し、すうーっとする。
「胸一杯、息を吸ってみるといいよ」
と、自分に言う。
「出来る限り胸一杯に息を吸うんだ。
そうすると、何か、気分が晴れる。
晴れなかったら、もう一度だ。
晴れるまで、続けるんだよ。
タバコなんて吸ってちゃ駄目だけどさ!」