2009/09/25

八時には、寝てしまったので、今朝は、五時起き。
数日前、ネットを見ていたら、養老孟司さんが、「たばこの害根拠なし」「禁煙運動はナチズム」などの発言をしていることが、評判になっていることを知った。
文芸春秋での山崎正和さんとの対談らしい。
コメントが、何千も来ていて、罵詈雑言。
しかし、養老さんは、平然としているようで、うれしくなってしまった。
ボクなんか、ロッテルダムで、アメリカ系のホテルに泊まったばっかりに、全館禁煙で、夜中に、たまらず、突風の吹く外に出てタバコを吸い、挙句に、到着時に、部屋で吸い、それを屑篭に捨てたばっかりに、罰金を払えとか言われて、ホテルを変えた口だけども、まあ、それは、ホテルにチェックインするときに、何となく、確認されていたことだから、ボクが悪い。
悪いには悪いが、気分も悪い。
おまりに、めげる。

喫煙者の気分のことには、誰も触れてくれない。
大体、打ち合わせとかで会社に行くと、どこも禁煙と言うのが気に食わない。
「臭い」からだとか、「賃貸オフィスで、部屋が汚れるから」だとかどうせたいした理由ではないのだろうけも、みんな吸わないので、ボクも吸わない。
だから最近、タバコの量が、減ってきて、主義に反するようになってしまい、遺憾に思う。
タバコを吸って癌になるのならば、タバコに税金を掛けている国は、それを知ってて、タバコの販売を許可しているということになる。
薬害訴訟と同じようなもので、誰か、訴訟でも起こして、ここはきっちりと、金で、決着をつけてもらいたいものだ。
大体、「日本禁煙学会」と言う協会があることすら知らなかったし、そんな立派なところがあって、タバコの害の様々な根拠が明確ならば、国を訴えて、タバコの販売禁止。そして、喫煙者に税金の還付を! との訴訟を起こせばいい。
禁煙を本気で奨励するならば、そのぐらいの行動を起こして欲しいものだ。
だったら、喫煙者だって、納得するし、ボクは、やめる。
法律を犯してまで、タバコを吸いたいとは思わない。
国が害であると宣言したものを、吸いはしない。
大体、「日本禁煙学会」と言うのは、どう言う団体なのか?
HPを見てみると、NPO法人らしく、杏林大学の医者が、理事をしているようだ。
なんとも笑えるのが、「日本禁煙学会」のHPにある映画評なるもの。
引用しようと思ったが、バカバカしくなってやめる。
ボクの映画は、最近、意図的に、タバコを吸うシーンは、描いていないが、単に、演出が安易になるのが嫌だからであって、別に、「無煙映画賞」が欲しいからではない。
実は、『ワカラナイ』でも、亮がタバコを吸うシーンを撮影しようと思っていた。
でも、ぎりぎりになってやめた。
本人が吸わないと言うこともあったが、やはり、ステレオタイプに陥るのが嫌だったからだ。
で、
「タバコを吸うシーンは、難しいなぁー」
と、一服する。
「ほんと難しいんだよなあー」
と、もう一本。
「よし、このシーンは、カット!」
と言うことになる。
いずれにしても、今のご時世、タバコの話はご法度のようだ。
マナー論議も、いい加減飽き飽きしている。
昔は、天皇陛下から、紋の入った煙草が配られていたと言うのに。
年賀や盆暮れに、煙草ワンカートンなんてのがあった時代が、懐かしい。
昔は、天皇陛下が、紋の入ったタバコを、正月になると年賀として、配っていた。
おじさんの膝の上に座って、おじさんの吸うピースの煙を吐きかけられて育ったボクとしては、やはり、やめられないし、やめたくはない。
ちなみに、このおじさんだって、煙草が原因で死んだわけでもないし、母も癌で死んでしまったが、受動喫煙で、癌になったわけじゃない。
歩きタバコは、いけないと言うが、その理由のひとつが、乳母車の赤ん坊にタバコが触れたら大やけどになるからと、わざわざイラスト入りで、看板に書かれてあった。
「ね、ちょっと待ってくださいよ。そんなこと、しようと思ったって、出来やしないでしょう」と、呟くが、むなしい。
いずれにしいても、横浜には、住みたくないし、行きたくもない。
もっとも、言い出しっぺの中田さんは、さっさと辞めてしまったけどね。
バカバカしい。
前にブログをやっていたとき、アクセス数が多かったからか、知らない人から、メールが来た。
そのメールには、「禁煙」の告知を、ブログに出してくれと言うもので、今にして思えば、この「日本禁煙学会」がらみなんだろう。
シャレで、ひとつ載せてみようかと思ったがやめたのだけれども、受けていれば、今頃、「無煙映画賞」の審査員になれたかも知れない。
くわえタバコで、受賞者に、賞状を授与するんてのは、いいアイデアだ。
また、今年の初めに、ボクの作品が、ひょっとしたらカンヌに掛かるかも知れないと言うことで、とある代理店からタバコのCMに出ないかと言う話があった。
JTの機関紙のようなものへの被写体になるとのことで、一年分のゴールデンバットが貰えるならとの条件を奥さんに伝え、交渉してもらった。しかしそれは、ボクの映画がカンヌに掛からず、ぽしゃってしまった。
現金なものだ。

大相撲観戦。
把瑠都、快調で、全ての大関を下した。
「凄いぞ! 把瑠都!!」
ひとり盛り上がる。
「わぁーわぁー!!」
と、踊りまわる。
まるで馬鹿だ。
今日は、大番狂わせが期待できる。
その前哨戦が把瑠都だと踏んだボクは、食い入るようにテレビを見詰める。
しかし、横綱、二人は、平然と勝ち進み、琴欧洲も、琴光喜も、あっさりと負ける。
がっくりと落ち込む。
途端、現実が、押し寄せてくる。
更に、暗く、落ち込んで、立ち直れそうもないので、ビールを、一缶。
そして、また、一缶。
「若葉寿司」から出前をとって食べるも、落ち込み激しく、ベッドに入る。
大相撲九月場所も残り少ない。
明日、明後日の二番しかない。
大きな、変化はないだろう。
せえぜえ、千秋楽で、優勝決定戦があるかないかだ。
と、なるとココロは、十一月場所!
「ああ、十一月場所が待ち遠しい! なぁ〜!!」
ベッドの中で、福岡への移住計画、練り始める。