2009/09/23

連休、最後の日。
大相撲観戦。
朝清龍、白鵬、共に勝つ。
琴欧州、また負けて、もう優勝の可能性は、なしか。
琴光喜も、駄目だろう。

途中で放っておいた「悪人」を読み始める。
最近、今野敏佐々木譲などの警察小説をまた続けて読んでいて、「悪人」もその流れだったが、「純文学の人の書く、犯罪ものは、もう少し、崇高であってほしいな」とか、「テーマが見えてこないしな」とか気に入った本になると、まず難癖をつける。
「ああ、また、始まったな。これは、嫉妬だな」
しかし、
「嫉妬なくして、創作はありえない」
が持論なので、よしとしよう。

「悪人」、読み終えたので、気分晴れる。
平行して、「木村伊兵衛土門拳」を読んでいるが、こちらは、もう少し、時間がかかる。なぜ、ボクが、この本を読んでいるのかと言うと、棚にあったから読んでいるのだが、読みながら、
「ああ、そうか!」
と思う。
土門拳の伝記映画を作ろうとした時期があって、それで買ったのだ。
その頃は、「古寺巡礼」の全集も買おうかどうしようか迷ったものだ。
何十万もするこの全集。
発売当時、ボクは、郵便局に勤めていたのだけれども、同僚のMさんが、これを毎月、予約販売で買っていた。
「どうだ、凄いだろう」
と、ボクに見せびらかす。
その頃のボクらにとっては、木村伊兵衛よりも土門拳だ。
酒田の土門拳記念館に行ったこともある。
そこで見た、弥勒菩薩は、もう、筆舌に尽くしがたい。
こんなことを書いていたら、また、行きたくなってしまった。
「よし! 来月は、土門拳記念館だ!!」

やはり、向いのIさんは、昨日、楽天の試合を見に行ったらしい。
昼間に会って立ち話しをし、夕飯を一緒にとることにした。
鮪の刺身と、焼酎、持ってきてくれる。
鍋で、迎える。

深夜、また、テレビを見る。
アフガニスタンNPOで行った青年の遺した写真を基にしたドキュメンタリーを見る。
彼は、タリバンではなく、よそ者の盗人に殺されたと言う。
何とも、切ないものだなと思う。
また、白州次郎のドラマをやっていた。
このドラマの主演をした俳優とは一度、香川君の誕生パーティーで会ったことがある。
「今度何か、ご一緒させてください!」
と、言われた。
香川君が、
「こいついいですよ」
と言うぐらいだから、
「うまい俳優なんだろうな」
程度にしかその時は思わなかったが、ドラマの中の彼は、光っていた。
なかなかなんてもんじゃなく、凄みがあった。
いつか、ご一緒したいものだ。

深夜、『ウーマン・イン・レッド』、再見。
随分以前のブログでも書いたけれども、これは、フランス映画のリメイクで、元の映画をたまたまボクは、28年前、フランス滞在の時に観た。
テレビでだ。
以来、フランスに行くたびに、FNACなどを歩いて、ビデオを探しているのだが、見つからない。
どなたか、ご存知の方がいたら、教えていただきたい。
アメリカ版も、ボクは、名作だと思っている。
男たちが哀しい。